こんにちはユキチです。
毎年恒例となっている松本市イルミネーション。
市を上げて冬季の一定期間において、市内各所をイルミネーションで彩ります。
そのイルミネーション企画の一つに松本城を舞台とした「国宝松本城天守プロジェクションマッピング」があります。歴史的建築と現代アートが見事に融合し、幻想的な夜の光景を楽しむことができるこの特別なイベントは、地元の人々はもちろん観光客も引き寄せる人気イベントです。
本記事では、2024-2025年の開催情報やイベントの見どころ、訪れる前に知っておきたいポイントを詳しくご紹介します。
松本城ライトアップの歴史
松本城のライトアップは年間を通じて、日没から22:00まで実施されています。
通常のライトアップでもその存在感ある天守が夜空に映し出される風景は見る者を圧倒しますが、各イベントで開催される特別なライトアップでは、更にその姿が美しいものにパワーアップします。
特に春には「夜桜会」が開催され、天守と本丸庭園の桜が美しく照らし出され、多くの観光客を惹きつけています。
また近年では、LED照明やレーザーマッピング技術が導入され、視覚的なインパクトが増しています。
2021年から始まった「松本城~氷晶きらめく水鏡~」というレーザーマッピングイベントでは、色とりどりの光が音楽に合わせて変化し、幻想的な雰囲気を醸し出しました。
更に特定の日にはテーマを持ったライトアップも行われ、地域社会とのつながりや意識啓発にも寄与しています。
2023年12月16日から2024年2月18日までの期間にはレーザーマッピングからプロジェクションマッピングが採用された「国宝松本城天守プロジェクションマッピング2023-2024」が開催され、松本城の天守や周辺の石垣がスクリーンとなって壮大な光の演出が話題となりました。
このように、松本城のライトアップは技術的な進化と地域社会との連携によって、多様性と深みを増してきたといえるでしょう。
そんな松本城プロジェクションマッピング企画が今年度の冬も開催が決定され、目の当たりにすることができます。
国宝 松本城天守プロジェクションマッピングとは?
イベントの概要
このイベントは松本市が冬の期間開催する「松本市イルミネーション2024-2025」の点灯イベントの一つとして市街地イルミネーションと共に期間を同じくして開催される特別企画です。
ちなみに今回は「光と氷の城下町フェスティバル」というテーマで1月には松本城公園内で「氷彫フェスティバル2025」という氷の彫刻の展示も合わせて開催されます。
映像の作成や実際の投影などはこうしたプロジェクションマッピングイベントを各地で手掛ける「株式会社一旗」さんと「セイコーエプソン株式会社」「エプソン販売株式会社」の三社共同制作・プロデュースという事です。
プロジェクションマッピングの映像は信州ゆかりの浮世絵や松本城を築いた石川数正などが描かれた屏風絵が動き出すものや、松本てまりなど松本の伝統工芸をモチーフにしたもの、そして春のアルプスに咲き誇る花々などのデジタルアートが壮大かつ幻想的に描き出されるとのことです。
イベントの基本情報
- <開催日・時間>
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【期間】2024年12月14日(土)~2025年2月16日(日)18:00~22:00
期間中は3期に分けてそれぞれテーマが違う映像がながれます。各期間の日程は以下のよう
<第一期> テーマ「躍動する歴史絵巻」:2024年12月14日(土)~2025年1月8日(水)<第二期> テーマ「光で彩る伝統文化」:2025年1月9日(木)~1月29日(水)
<第三期> テーマ「春、咲き誇る花々」:2025年1月30日(木)~2月16日(日)
- <会場>
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松本城公園
- <観覧料>
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観覧無料 事前申込不要
- <アクセス>
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電車:JR「松本駅」より徒歩約15分
バス:JR「松本駅」より美ヶ原温泉線・浅間線・岡田線・アルプス公園線にて「松本城・市役所前」下車
車 :長野自動車道「松本IC」より車で約20分 - <駐車場>
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開催時間が22:00までのため、以下の駐車場を推奨しています。
「松本市営松本城大手門駐車場」
営業時間7:30~22:30 立体駐車場 料金:普通車150円/30分 松本城まで徒歩8分
松本城プロジェクションマッピングの見どころ
歴史建築と光のアートの融合
先に述べたようにこのイベントは期間中を3期に分けて、それぞれ別のテーマで作成された映像が流れます。
具体的には、以下の3つの期間に分かれたテーマが設定されていますので、改めてまとめておきましょう。
- 第一期:躍動する歴史絵巻(2024年12月14日~2025年1月8日)
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この期間では、信州ゆかりの浮世絵や松本城主・石川数正が描いた屏風絵が立体的に映し出され、歴史的な物語が視覚的に表現されます。
- 第二期:光で彩る伝統文化(2025年1月9日~1月29日)
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松本市の伝統工芸をテーマにしたデジタルアートが投影され、特に松本てまりや深山織、藍染めなどがモチーフとなり、地域の文化を色鮮やかに表現します。
- 第三期:春、咲き誇る花々(2025年1月30日~2月16日)
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北アルプスの花々がテーマとなり、春の訪れを感じさせる美しい映像が展開されます。
このプロジェクションマッピングは、単なる映像投影にとどまらず、先端技術を駆使したレーザーマッピングとの融合による迫力ある光の演出も特徴です。観客はインタラクティブなコンテンツやライトアップされた園路を通じて、多様な光のアートを体験できます。
おすすめの観覧・撮影スポット
イベント中は各所にライトアップが施されていますので、正直園内を歩いているだけで幻想的な気分を味わえますが、代表的なおすすめ観覧・撮影スポットをまとめてみましょう。
- お掘り沿いの園路
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定番のお堀越しに天守を見る遊歩道。おそらくみんなが集まってベストポジションを狙う場所でもあるので、それなりの混雑が予想されます。
撮影する場合はお掘りの水面に映るリフレクションを狙いたいところです。
遊歩道はお掘りと接しており、柵などが無いです。十分明るいとは思いますが一応夜間帯なので足元には気をつけましょう。 - 高麗門(二ノ門)
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内堀を渡って本丸庭園へ入る際に通る二ノ門。昼間はその先の天守や本丸庭園が有料ながら立ち入るための門ですが、このプロジェクションマッピング開始の時間には営業終了となって閉鎖されています。
この門にもプロジェクションマッピングが投影され、幻想的な映像を見ることができます。
天守を見終わったらこちらもぜひチェックしたい観覧スポットです。 - 公園内遊歩道
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松本城公園内の遊歩道には各所に本イベントに合わせた特別なライトアップが施されます。
園内に足を踏み入れただけで幻想的な光に包まれ、気持ちも昂ります。
このように開催時間中は天守はもちろん、松本城公園内全体が光のアートで包みこまれます。
昨年のプロジェクションマッピングの様子
写真と動画で見る過去のイベント
昨年より開催されたプロジェクションマッピング。企画・プロデュースの株式会社一旗さんの公式サイトに前回の様子の写真も掲載されており、YouTubeでもその様子が映し出されています。
リンクを貼っておくので、今年のイベント前にチェックしてみてください。
- 株式会社一旗 ホームページ https://www.hitohata.jp/
- 株式会社一旗 YouTubeサイト https://www.youtube.com/@HITOHATAINC
松本城プロジェクションマッピングを楽しむためのポイント
服装・持ち物のアドバイス
冬場の松本は冷え込むため、防寒対策が必須です。厚手のコートや手袋、マフラーや防寒靴などで寒さ対策をして行きましょう。
プロジェクションマッピング1回の放映時間は約12分と意外と長時間映像です。
お掘りの周りも風通しが良いので、風の強い日は更に体感温度が低くなる傾向にあるので、映像を楽しむためにも万全の防寒対策で望む事をおすすめします。
撮影時の注意点
主催者側は撮影に関する注意・禁止事項を以下のようにアナウンスしています。
写真・動画撮影時の注意・禁止事項
- フラッシュ撮影の禁止
- ドローン撮影の禁止
- 混雑時、最前列での三脚を使っての撮影の禁止
- 三脚は撮影場所にかかわらず、頭の高さまでを上限とする
- 脚立等、足が接地しない物を使用しての撮影の禁止
- 連射撮影時のシャッター音軽減、またはサイレント撮影機能の推奨
以上のような制限をしています。
プロジェクションマッピングは実際に見るとかなり壮大で、我も我もとその美しい風景をベストポジションで撮影しようと殺到することが予想されます。
撮影に気を取られすぎて周りが見えなくなる事もあるかもしれませんが、ぜひ譲り合って観覧して頂きたいと思います。上記の注意・禁止事項も守ってマナーある観覧を心がけましょう。
その他の注意点
クリスマス前後の期間や週末は特に混雑が予想されます。平日や点灯開始直後に訪れると比較的ゆったりと鑑賞できます。会場内でのマナーや安全対策に配慮し、他の観覧者とも気持ちよく鑑賞できるようにしましょう。
まとめ
松本城プロジェクションマッピングは、歴史ある松本城とデジタルアートが織りなす幻想的な夜の風景を楽しむ絶好のイベントです。2024年の冬は、特別な夜のひとときを松本城で満喫し、昼間とは異なる新たな松本城の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。訪問の際には、防寒対策と事前の情報チェックを行い、快適に楽しむ準備を整えてお出かけください。
以上、「国宝松本城天守プロジェクションマッピング2024ー2025」のご紹介でした。
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